WordPressで記事を分けて管理する方法には,次のようなものが考えられます。
- カテゴリやタクソノミー(タグ)を使う方法
- カスタム投稿タイプを使う方法
- WordPressを複数インストールする方法
- マルチサイト機能を使う方法
1. カテゴリやタクソノミー(タグ)を使う方法
カテゴリやタクソノミーを使う方法は一般的なブログサービスにも実装されていることが多いので,感覚がつかみやすいかと思います。最も手軽に行える方法ですが,あくまでも1つのブログの中での分類であるため,独立性はあまり高くありません。
2. カスタム投稿タイプを使う方法
カスタム投稿タイプは一般的なブログサービスには見られないWordPressの特徴的な機能で,デフォルトで備わっている「投稿」や「固定ページ」のほかに新しい投稿タイプを追加できるというものです。カテゴリやタクソノミーよりは独立性が高いですが,コンテンツは1つのサイト内にまとまっています。個人的な感覚ですが,記事をジャンルごとに分類するというより,役割ごとに分類するのに便利な機能だと思いました。たとえば,企業ページなどで日々のニュースを配信するブログページとは別に商品情報を記載するためのカスタム投稿タイプといったような使い方が考えられると思います。自分で投稿タイプを作成・設定しなければならないため,管理用のプラグインなどはあるものの。やや難しい印象があります。
3. WordPressを複数インストールする方法
WordPressを複数インストールする方法は考え方としてはとてもシンプルです。記事を分けたいなら,分けたい分だけ独立したWordPressを立ててしまおうというものです。それぞれのWordPressは完全に独立していますから,普通のWordPressサイトを運用するとの同じ感覚で運用できます。ユーザー名,パスワード,データベースをそれぞれ別のものにすれば,ハッキング被害等を1つのWordPress内に抑えられる可能性があるので,セキュリティ的にも他の方法より強いと思います。ただし,それぞれについてインストール作業やテーマやプラグインの導入,アップデート,バックアップといった管理作業を行わなければなりません。メンテナンスがおろそかになってセキュリティリスクを抱え込みやすい,インストール作業が面倒で新しいサイトを立ち上げることへの心理的な壁になるといったデメリットが考えられます。
4. マルチサイト機能を使う方法
マルチサイト機能では1つのWordPressで複数のサイトを運営ることができます。システムやデータベースが1つにまとまってしまうのでWordPressを複数インストールする方法に比べハッキング等の影響が全体に及びやすいおそれもありますが,管理が一元化できるのは大きな魅力です。1つを見ればいいだけですからしっかり管理するようにしましょう。また,使いたいプラグインがある場合は,マルチサイトに対応しているか確認しておくことも必要です。
本サイトで採用する方法
本サイトではマルチサイト機能を使う方法を採用することにしました。WordPressを複数インストールする方法も考えましたが,インストール数が増えていくうちに管理が破綻するかもしれないと思ったからです。危険を分散して小さくしても,分散した1つ1つをケアしきれなくなってしまっては本末転倒かなと。ということで,マルチサイト機能を使ってしっかり管理していきたいと思います。