WordPressを運用している場合のバックアップ対象には次のようなものが考えられます。
- サーバ上のファイル
1.1
WordPressのシステムや,テーマ,プラグインなど,他からダウンロードしてきたもの
1.2
自分でアップロードした画像ファイル等 -
データベースのデータ
2.1
記事本文
2.2
記事の公開日時,コメント,カテゴリ,タクソノミー,スラッグ等記事に付随するデータ
2.3
WordPressの設定
これらのうち,最重要なのは2.1の記事本文,1.2の自分でアップロードした画像ファイル等でしょうか。これらさえ残っていれば,他から入手できるファイルやWordPressの設定は手間をかければもう一度集めて再設定することは可能でしょう。記事に付随するデータは完全再現できなくても致命的なダメージにはなりにくいかもしれません。
わたしの場合はパソコンで記事作成をしているので,記事本文もアップロード画像も基本的にローカルのパソコンに残っています。コメントを受け付けない設定にしているので,他の方からいただいたコメントもなく,サイトにあるコンテンツの元素材はすべて手許にあるので,サイトに何らかのトラブルが生じて再構築しなければならなくなった場合でも,時間をかければおおよそは復元できると思います。
とはいえ,ゼロからの再構築は手間も時間もかかりますし,記事を公開した日付や付与したカテゴリ,タクソノミー,スラッグ等まで完全に控えているわけではないので,記事の順番が変わってしまったり,URLが微妙に変わってしまうこともあるかもしれません。ローカルに自前のデータがあることで安心せずにサーバ上のファイルやデータベースのバックアップをとっておくべきでしょう。
バックアップ手段としては自分でファイル転送ソフト(FFFTP等)やデータベース管理ソフト(phpMyAdmin等)を使って行う方法もありますが,プラグインを使って自動化してしまうのが継続的な管理には向いていると思います。このサイトではBackWPupというプラグインを利用することにしました。
次の記事でBackWPupプラグインの使い方について説明します。