WordPressのライセンス

インストールやマルチサイト化,パーマリンクの設定など,ある程度環境が整ってきたので,テーマの変更やプラグインの導入によって本格的なカスタマイズを始める前に(BackWPupやAll in one SEO Pack等いくつかのプラグインはもう導入してしまいましたが)WordPressのライセンスについて確認しておきます。

WordPressのライセンス

WordPressのライセンスはGPLv2(or later)です。WordPress.org 日本語版の「WordPress のライセンス – GNU General Public License –」というページには「WordPress はフリーソフトウェア財団 によって公開・維持されている GPL というライセンスを採用しています。」とあります。英語版のWordPress.orgの「The WordPress License」ページはもう少し詳しくて「The license under which the WordPress software is released is the GPLv2 (or later) from the Free Software Foundation. 」とWordPressがGPLv2(or later)に従うことが記載されています。

テーマやプラグインのライセンス

WordPress向けに提供されるテーマやプラグインのライセンスについてはWordPress.org 日本語版の「テーマもGPLライセンス」に Software Freedom Law Center による法的見解が示されています。すなわち「WordPress テーマの PHP コードは GPL でなければならないが、画像や CSS は GPL でもそうでなくてもよい」。WordPressの関数を使用して「WordPressと組み合わせ,さらに拡張するためだけに設計」されたPHPファイルはGPLに従わなければなりませんが,「CSSや画像は容易に広範なHTMLドキュメントによって使用する事ができ、WordPressとまったく関係がないさまざまなソフトウェアが読み込んだり表示したりでき」るため,PHPファイル以外はGPLに従うかどうかは任意ということです。

そのため,サードパーティが提供するテーマやプラグインのライセンスはPHPファイルのみがGPLで,それ以外のCSS,javascript,画像等がGPLと互換性のないライセンスのものがあります(このような状態のライセンスを「スプリットライセンス」と呼ぶようです。)。

もっとも,WordPress.orgの公式ディレクトリに登録するテーマやプラグインはすべての構成ファイルがGPLかGPLと互換性のあるライセンスであること(「100%GPL」と呼ぶようです。)が要求されているので(
テーマのガイドライン(英語)プラグインのガイドライン(英語)),公式ディレクトリに登録されているテーマやプラグインはGPLかGPLと互換性のあるライセンスになっています。

公式ディレクトリ以外で配布されているテーマやプラグインはスプリットライセンスになっている可能性があるので,配布サイトでの確認が重要です。

参考